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鍵盤ハーモニカ奏者ピアノニマス公式ブログ~日本最大級の鍵盤ハーモニカ情報サイト~

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鍵盤ハーモニカの祖先について調査・想像してみた

鍵盤ハーモニカの祖先について、前々から疑問に思っていたことを、調べてみることにした。なぜ祖先について調べようと思ったのかは、こちらの記事がきっかけで、そもそも鍵盤ハーモニカでどんなジャンルの音楽が演奏されることが想定されていたのかが知りたかったからである。

さて、この楽器の祖先について日本語の文献を探していると、必ず坂元氏の「素晴らしき鍵盤ハーモニカの世界」にたどり着く。そこに書かれている、この楽器の歴史に関する表記を引用すると

 

ハーモニカやアコーディオンから派生して開発が進んだと思われる鍵盤ハーモニカですが、口吹き鍵盤楽器としては19世紀前半頃のイギリスの押しボタン式の楽器「シンフォニアム」、ドイツの「ノイ・チャン」「プサルメロディコン」などが現在の鍵盤ハーモニカの始まりのようです。(引用ここまで)

 

 

とある。

だが、ここで一番疑問なのは、「ノイ・チャン」「プサルメロディコン」ともに、ドイツの表記と発音ではないということである。ノイは「New」って意味だけど、「チャン」はドイツ人発音できないし…プサルもプザルになっちゃうと思うていうかノイ・チャン、プサルメロディコンて何?フィギュアスケートの選手名?競馬?馬の名前なの?当然普通にググっても、同サイトをソースとする引用の引用ブログ等しか出てこないため、少し語源に特化して調べることにした。

 

 

■謎の楽器「プサルメロディコン」について調べてみた!

 

まず一番それらしい「メロディコン」という表記だが、おそらくドイツ語で表記すると「melodikon」あるいは英語だと「melodicon」になるかと思い、「melodicon」単体で検索するとこちらのWEB辞書的なサイトがヒット

 

http://www.merriam-webster.com/dictionary/melodicon

 

WEB辞書サイトにはplural melodiconと書いてあり(※pluralとは複数の、という意味)さらにメロディコンの起源はNew Latin, from Greek melodikonにある、と書いてある。ギリシャ!?ニューラテンって、ラテン語ってこと?ラテン語だったらドイツともちょっと関係あるからまぁ分からなくもない!うん。

 

http://findwords.info/term/melodicon

さらにこちら辞書サイトによると、「プサルメロディコン」に近しいpsalm melodicon(プサルムメロディコン?)という綴りが出てくる。Psalmとは「讃美歌」という意味らしい。なんかだんだん近づいてきた!

 

https://www.wordnik.com/words/psalm-melodicon

Psalm melodiconあった!同辞書によると「木管楽器の一種で、指穴やキーがあって、4オクターブの音域があって4~6の音を一度にならせるよ!1828年にS. Weinrichという人が発明して1832年にはL. Schmidtさんが発展させ、apollolyraって呼ばれるようになったよ(意訳)」的な表記がある。4オクターブ!これはもしや…!てか「apollolyra」ってまた、読めない新しい単語が出てきた…

 

http://www.zeno.org/Pierer-1857/A/Apollolyra

Apollolyra発見!「1832Schmidtさんが発明した木管楽器だよ。1832にバイオリン・クラリネットオーボエファゴットの音がブラスキーで模されている。(?)低い音はFで3線上のFが出て、4-6のハーモニーを鳴らせるよ。同じような楽器にプサルメロディコンがあるよ。(超意訳)」

 

Psalmelodiconmが入らない表記)キターーー!!もはや翻訳力の問題でわけわからなくなっているのだが、プサルメロディコンはどうやらこの「Apollolyra」という楽器にクリソツ(関連する)ということも分かった。このサイトApollolyraについて書いてあるが、古楽器なのだろうか。ハルモニウムがどうちゃら…という表記が連続して出てきているのと、スイッチングで音の変わる小型のリードオルガン木管ぽいものが引っ付いたのような構造をしている何かなのでは…と勝手に想像。

 

▼想像図(バイオリンのくだりは無視)オルガンみたいにこの前に座って弾くイメージ。

 

オルガンだったらさっきの「讃美歌」ともつながるし、鍵盤ハーモニカの祖先は、何かしらの神聖な、教会とかで神に祈るための楽器であったのでは…と憶測。もしそうだったら凄いよケンハモ!偉大だよ!

ここまで調べて力尽きたので、翌日前述の坂元氏に実際のコンタクトをとってみることにした。

 

 

 

わたし「坂元さん!プサルメロディコンてどんなんですか?」

 

坂元氏「psallmelodikonこれだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出典)http://www.concertina.com/chambers/michaelstein/

 

 

…え?

 

 

 

 

えええええええええええええええええ!?!?!?

木管楽器てそういうこと?!ブラスキーってそういうこと!?スペルちゃうやん!ていうかこれ誰が弾きこなせるの?!(笑)

 

 

…ということで、現在の鍵盤ハーモニカからは想像もできないような形状をしていたことが、一晩にて判明した。出典元のサイトを見る限り、ケンハモのというよりヨーロッパのリード楽器のルーツを紹介しているような構成に見受けられる。

昔の楽器のことなのでもっとミニオルガンっぽいのを想像していたが、非常にコンパクトに見えるところなどは現在につながっている…かな?いずれにせよ、プサルメロディコンに行きつくことが出来て感無量である。今後鍵盤ハーモニカでどのような音楽をやっていけば良いのかが少しずつだが見えてきたように思う。