バス鍵盤ハーモニカ「Hohner Melodica Basso」について

国内で普及しているバス鍵盤ハーモニカ製品について

現在日本で普及しているバスモデルは、鈴木楽器より販売されている「バスメロディオン(B-24C)」「HammondBB(B-24H)」の２台が中心である。

▼バスメロディオン(B-24C)

▼HammondBB(B-24H)

日本全国どこの楽器屋さんへ行っても「バスの鍵盤ハーモニカ」といえばこれしかないので、このバスメロディオンこそがバスのパイオニア的存在（？）だと思っている人も少なくない。だが、60年代にホーナー社より「Melodica Basso（メロディカバッソ）」なるものが既に販売されていたということは日本ではあまり知られていない。

Hohner Melodica Basso（メロディカバッソ）について

こちらがebayより拝借したMelodica Bassoの写真である。

未確認情報ではあるが、Melodica worldの常連さん曰く、当時は「右利き用」「左利き用」の両方モデルが存在したとか。ホーナーお馴染みのケースのバスver.が付属している。

内部構造については、メロディカバッソの修復を行った以下のレビューを参考にされたい。

レビュー：Melodicaworld | Topic: Replacing your Hohner Basso Melodica bladder

バスメロディオンと同じように「全面味付け海苔」になっている。朽ちてボロボロになっているのを張り替えている模様。鈴木のバスメロディオンが発売されたのが1972年なので、当時このメロディカバッソを参考に開発を行ったものと推察できる。

参考サイト）
http://www.akkordeon-maurer.de/documents/d/Accordina_Blasakkordeon_Clavietta_Claviola_Melodica_Vibrandoneon.htm#Melodica Basso