鍵盤ハーモニカ奏者ピアノニマス公式ブログ~日本最大級の鍵盤ハーモニカ情報サイト~

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特定のリードだけが狂ってくる現象と対策について

ここ数か月で「なんか鍵盤ハーモニカ買ったら特定のリードだけ調整しても調整しても狂ってくるんだけど」というお問い合せを3件もいただきました。その現象について、私の個人的な見解を述べたいと思います。(解釈は人によって差があります)

 

・なぜ特定のリードだけ狂うのか?

リードというのは、小さな小さな薄っぺらい金属片で繊細なものです。そのため、量産していると、個々の材質や表面の加工、工場での切削方法、レーザー処理などによって、どんなに人間と機械が頑張っても、個体差が生まれます。中には金型の劣化などにより、同じ機種を複数本吹き比べた際に、同じ音が傷んでいる場合もあります。これらのリード片ひとつひとつの個体差は「フリーリード楽器」全般に言える特性と言えます。また、調整のしすぎでリードの薄さが限界に達している、削る位置が偏りすぎてリードのバランスが悪くなっている、
等も要因と考えられます。

 

・そんなに個体差があるなんて、鍵盤ハーモニカのリード片って粗悪なの?

これについては「楽器特性」と回答したいと思います。特性、というのは弦楽器の弦が切れ、打楽器の皮が破れるような「特性」を指しています。ただ、バイオリン、ギターの弦は頻繁に切れたり傷んだりしますが、その代わりに鍵盤ハーモニカのリードに比べると実に沢山の数が市場に存在しています。それだけ幅広い音楽やプレイスタイルへの供給や品質担保が間に合っていると言えます。

 

・そもそもリードの寿命ってどれくらいなの?

これについては日頃のお手入れと吹き方、個人のリードに対する過敏さ(?)などによって変わってくるので「人による」という感じです…

 

・じゃあ狂いやすいリードはどうすればよいの?

これについては3つ回答をあげたいと思います

  1. 地道にチューニングのトレーニングと思って調整する(推奨)
  2. ライブや練習後にはマメに水分を乾かすorふき取ってリードの劣化を防ぐ(推奨)
  3. ネットではなく実店舗で購入する。試奏をきっちり行い、好みの1台を探り当てる(推奨)
  4. 諦めてプレート交換

1個しか傷んでないのにプレートごと取り換えるとか貴族かよ!という方、もし器用な方であれば、ハーモニカにはリードを単体(1音ごと)で取り換える工具のようなものが売っているようなので、鍵盤ハーモニカに適用してみてはいかがでしょうか?(実践経験はありませんのであくまでも提案です)


私の師匠であるピアニカ前田は、ライブ直前になると何時間も何時間もかけて、複数の鍵盤ハーモニカをライブで演奏する曲専用に調整します。それだけ自分の思い通りの楽器を作るには労力がいることです。これは鍵盤ハーモニカに限らず、他の楽器の人たちは皆やっていることです。オーボエやファゴット奏者達が日々ナイフでリードを削っているのと同じです。

こんな問題はメーカーが頑張ってくれさえすれば良い、プレイヤーがそこを頑張る必要はない、と回答する方もいらっしゃいますが、私の考えは違います。そこの品質を追求し担保することがいかに楽器において重要であるかを、音楽で表すのが奏者の責任と考えています。

 

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