鍵盤ハーモニカ奏者ピアノニマス公式ブログ~日本最大級の鍵盤ハーモニカ情報サイト~

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東海楽器pianica(PC-1)について

ブログ読者の方に東海楽器のPC-1を贈呈していただきました。早速、ホコリだらけになりながら分解してみました。

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■ 概要
これが東海楽器製の元祖ピアニカです。素晴らしいデザインをしています。仮にこのロゴが現在まで採用されていれば、オルガン級の威厳が保てたのではないでしょうか?
 
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スズキともヤマハともホーナーとも違う、ものすごい独特の構造をしています。
これは、デザイン・カラーリング・サイドカバーの留め方・吹き口のつき方・ネジの位置・鍵盤の形状・手バンドの位置とサイズ・推奨している持ち方などから、50年代に発売されていたフランスのclaviettaを参照したものと思われます。(※ この見解は本ブログに度々登場している「素晴らしき鍵盤ハーモニカの世界」坂元氏お墨付き)
ちなみに一番端の鍵盤だけキーパーツ破損により音が出ませんが、修理できるレベル。発売時期含め、商品詳細を東海楽器へ問い合わせましたが、当時のことがわかる社員さんが一人も残っておらず、多くは謎に包まれたままです…。
 
外蓋を取り外したところ。
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外蓋の裏面はこんな風になっています。
この編み編み、効果のほどは不明ですが、単純にカッコ良いです。
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上から見たところ。この構造、わかりますか?キー下の穴は丸型になっています。
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断面は菱形(!)です。このまま普通に鍵盤を押すと…どうなるか分かりますか?
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吹き口側の断面。パーツ一つ一つが、もはや芸術品です…
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■ 音色
一度しか吹いたことありませんが、スーパー34(1961~1972)に似ている…と思いました。
 
▼スーパー34(ゼンオンのOEM)

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ただし形状や材質よる私の先入観が入ってるかもしれないです。

■ ネジ
ネジは場所毎に全て形や長さが違います。基本はマイナスネジですが、現在のマイナスネジとは規格が違うようで、ピッタリあうドライバが見つからずでした。(無理やり小さいドライバで開けたが好ましくない)

■ チャンバー
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画像をよーく見ていただくと分かるのですが、なんとチャンバー(画面下の黒いプラスチック箱)が内部の木パーツと接着剤でベッタリ張り付いてしまっているため、空気室以降を開けることが出来ませんでした。最重要ポイントなのですが…誰か外す勇気のある方があれば貸与いたしますのでお申し付けください。私の勝手な想像だと、アコーディナ風になっていたり、リードが1音ずつ分離してたりするのでは…と考えています。
ちなみに木にくっ付いてる銀色の金具(アスクルで売ってそうなやつ)はマイナスドライバを差し込めば、すぐに外せました。
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■ 感想
メロディオンのルーツがメロディカにあるとすれば、ピアニカのルーツはクラヴィエッタにあるのでは!という、割と信憑性のある仮説を持つことが出来ました。これを堂々と証拠づけて文章にしたのは、私が日本初と思われます。

また特筆すべきことは、当時のパンフレットで鍵盤ハーモニカ「独自の」奏法が当たり前のように提示している他、一番下には素敵すぎる文言が書いてあります。
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こんな素晴らしいことを、果たして現代のP-32が提唱しているでしょうか?私はこの文言を見れただけでも、本望です。

60年代頃(推定)に東海楽器で企画開発を行った先人達の楽器に対する理解と期待に、胸がいっぱいになりました。当時の人はすでに70〜90歳になっていますが、楽器への強い思いと拘りは私の代まで伝わりましたよ!と感謝を込めてお礼を言いたいです。

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